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気がつくといつもここにいる・月山依存症末期患者の日記


by akanezumi1984
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少し考えてほしいこと

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支援物資の仕分けしていたらこんなものが出てきました。昨日はベアトップのぴらぴらドレスが段ボール半分。お菓子の箱いっぱいの古い黒ずんだおもちゃ、中身がほとんどないカットバンの箱など、支援というより不要品の始末としてしか考えられないものが時々届く。
受け取る相手の気持ちを考えているのだろうか?
避難所で個人空間なしの生活では、物はあまりたくさんは置けないから、本当に役に立つものしか今は必要ないし、使えない。
使い古した服や道具、この時期に合わない服など、貰っても困るだけ。結局はゴミになる。
自分がもう必要ないものを送るのでなく、相手が必要とするものを送ってください。
被災地に行けたのは一日だけで、また仕分けとご飯係の毎日。
今日は山形の芋煮。初めて食べる人が多く、好評でした。声が馬鹿でかいボランティアさんが「芋煮したいんすよ」と騒いでいたらモンベル社長がポケットマネー出して下さいました。
あーもう起きていられない。いろいろあるけど眠くてだめ…
# by akanezumi1984 | 2011-04-05 00:09 | ボランティア | Comments(3)

モンベルだもん?

モンベルだもん?_f0118332_23535131.jpg

アウトドア義援隊はモンベルが立ち上げ、運営していますが、集まったボランティアは山関係者とは限らないし、モンベル以外のブランドも持っている。
でも、なんとなーく意識的に手持ちのモンベル製品切るようにしたりして。
でも、このモンベルよく見ると手書きなんですけど(笑)コンビの人もツナギの胸にやはり手書き。
# by akanezumi1984 | 2011-04-03 23:53 | ボランティア | Comments(1)

石巻の続きその2

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石巻市のたくさんある避難所の中の湊中学校(小学校も隣接かな?)に、前回届けられな
かった灯油その他リクエスト品をお届け。車をどけてと言われると困るから、誰か車の近くに
残っていなさいと言われて一人残って待つ間、数枚撮影。まるで空襲を受けたような風景です。
石巻の続きその2_f0118332_17533982.jpg

とりあえず重機で道路だけ車が通れるようにきれいにされていますが、車がいたるところで
とんでもないことになっている。後ろのほうで小さな小屋の上に車が載っています。
ここにいたる途中でも、道路に船が転がっていたりしました。
車のところで待っていなさいと言われたものの、おばあさんが一人で両手に荷物を持って
階段をよっこらよっこらと大変そうに登っているのが見えてしまい、一瞬どうしようかと思った
が、ダッシュ&階段一段飛ばしで追いつき、三階まで運んであげた。一階、二階は津波で被災
しているので、居住空間が三階と四階なので、お年寄りにはかなり大変だと感じた。
トイレはどうしているのだろうかと他のボランティアの方に聞いてみたら、外の仮設トイレなの
だそうだ。水道が使えないから校舎内の水洗トイレが使えないのだ。膝の悪い方は階段の
昇り降りでだいぶつらいのではなかろうか。
石巻の続きその2_f0118332_1802828.jpg

今回のリーダー、カメラマンのM氏は通りかかった女子高生をつかまえ、ふれあい活動。本人
に選ばせるのではなく、似合いそうな帽子を選んであげてきゃっきゃと喜ばせていた。
世界を飛び回るカメラマンさんなのであろう、見知らぬ人に話しかけ、気持ちをつかむのがうま
い。こういうとき、少し強引さがあるくらいの方がよいみたいだ。
石巻の続きその2_f0118332_1831389.jpg

車を置く少し広いスペースのある場所に、学校の机が一つあり、お知らせコーナーになっていた。
炊き出しのお知らせと、自警団警戒中のお知らせ。日本人は礼儀正しく節度があり、窃盗や暴動
がないと海外から大絶賛だが、このすぐ近所の方がちょうど外で片付けをされていたので、お手
伝いしますか?と声をかけると、ごみ袋だけもらえればよいと・・・少しお話を伺うと、食料品店だっ
たので、地震の後、何度か店を荒らされたとのこと。
他の場所に支援物資を届けに行ったトラックのチームは、怪しまれて大きなスパナを持った自警団
に詰め寄られて一瞬怖い思いをしたともいう。ずっと留守にしていると荒らしていく悪い人がいるよ
うで、悲しいことだ。
石巻の続きその2_f0118332_188848.jpg

M氏が前に来たときに、車がまだ通れない小路の奥で自宅で一人暮らしのおばあさんを見つけ、
みんなで家の片付けを手伝おうとやってきたが、その家の敷地に入るためには壊れたブロック
塀と枝の隙間をくぐって、車のボンネットの上を歩いて行くのだった。車に上がりやすいように、
机と青いカゴが置かれている。おばあさんはなにをするにもここを通らないと道路に出られない。
ここにいたるまでも道路だけがびしーっときれいで、両脇が理解不能な状態なのだが、家の中
も同様。一人二人ではどこからどう手をつけたらよいか戸惑うばかりだろう。6人で行ったので、
大きく重いものは協力して運び、どんどん物を出していった。最初は果てしがないように思われ
たが、一つずつでも出していけば、いつかなくなる。
大きな布団、家具、畳などを出すと、どういうわけか大きな鮭の頭だけがあちらこちらにあり、丸
ごとの鯖やりんご、袋に入ったホウレンソウなども出てくる、出てくる。布団や毛布の類、ダンボ
ールも大量にあり、すべてが海水と砂や泥まみれで重い。異臭のする泥まみれの物を運ぶの
で上下カッパに長靴、ゴム引きの作業手袋がベストだ。
すみませんねぇを連発するおばあさんに「やりたくて来た人たちだから、気にしないでください。
かえっておしかけてすみませんね。」と言いながら作業。おばあさんもがんぱる。でも、がんばり
過ぎないで!
台所にあった冷蔵庫が風呂場に、流し台が茶の間に転がり、その上に畳が何枚も重なり、いろ
んな隙間に鮭の頭やホウレンソウや白菜。ガラスの破片だらけで床板もあちこちはずれて危険
な状態だったが、すっかり平らに安全な状態にはできた。この後しかし掃除も大変だろう。
一人暮らしとばかり思っていたら、二階からひょっこりもう一人女性が顔をのぞかせ、すぐ二階
に戻った。近くの避難所に行けば、支援物資をもらいやすいのだが、同居女性が障害のある方
で、ストレスの多い避難所生活だと奇声を発してみんなに迷惑になるからと、不便な自宅での
生活をされている。
他にもペットがいるからとか、いろいろな理由で自宅で生活されている方や、いくらか被害程度
が穏やかな家に近所の方が何組か集まって暮らしているところもあるようである。
そうした方たちは、家がなんとか残ったからと言って、避難所に物資をもらいに行くのもかなり
遠慮がちなのだそうだ。でも、家が残ったといっても一階はめちゃくちゃな状態で、ライフライン
のない状態で暮らすのだから、とても困っているはずなのに。
そういった方たちを掘り起こして、よかったら使ってください、物も人手も、という小口のピンポイ
ント支援に動き始めたところだ。

ちなみにこの日はアウトドア義援隊を立ち上げたアウトドアメーカーのモンベルさんの社長が
同行し、いっしょに臭くて重い荷物を泥まみれで片付けました。キャラバンというワゴン車で行っ
たのですが、行きは一番疲れる前の席の真ん中に座り、帰りは途中から運転手をしてくださり、
大変気さくで行動ありきのすばらしい方でした。
天童の拠点にいる社員さんたちもみなさんとてもよい方ばかりです。

山形で用事があり、拠点の買出しがてら自宅に数時間だけきてパソコンで更新。
でもまた拠点に戻るので、あまり更新したりコメントしたりできません。

コメントいただいた方、ありがとうございます。あまりまめに返事できませんが読んでいます。

義援隊のメンバーに無料で大浴場を開放してくださっている天童温泉の滝の湯さんには、東京
ガスの方が400人ほど宿泊して仙台に通って工事されています。ヤマボウシさんの息子さん
は風呂なしで雲泥の差でしたね。滝の湯さんにお泊りの方は毎日すっぱらしい大浴場に入浴で
きたのに。
被災地に行くとご飯を食べる店も売っている店もないので、義援隊では毎朝6時過ぎくらい朝食
を食べて、前夜握っておいたおにぎりをお弁当に持って行きます。
遠くまで行くチームは帰りが10時近くになることもありますが、へとへとになって帰ってくるので、
食事チームは栄養があって暖かいご飯を作って待っています。
自分も実際に行ってみてわかったのですが、現地に行くと気持ちがはりつめるせいか、あまり
食欲がなく、働くためには昼にとりあえず1個食っておけという感じで押し込み、残りは帰路につ
いてから車の中で食べるという感じで男性でもおにぎり2個だけでもってしまいますが、拠点に
たどりついたとたんに「腹減ったー」になります。
今日は早めに豚の角煮(大根の方が圧倒的に多いけど)を作り、米を点火するだけにセットして
出かけて来ました。汁物とほかのおかずはY隊長が作ってくれるので安心。
これからちょっこし買い物してから拠点に戻ります。今日は滝の湯さんの豪華大浴場には間に
あわないけど、昨日入れたからいいや。今日はたいして仕事してないしな。
# by akanezumi1984 | 2011-04-03 18:42 | ボランティア | Comments(1)

昨日の石巻続き

6人でとにかく部屋に積み重なっている物を外に出しまくった。畳や布団類は水を吸って相当重く、箪笥は重い中身を出さないと動かせないが、引き出しが開かないのでバールでこじ開けて中身を出してから運んだ。家の人に確認を取りながらの作業だが、もう大事な物は取った後だから全部棄てて欲しいと。ここの家の物ではないものも大量にあるのだ。
魚屋か市場から流れてきたのか、道路にも家の中にも鮭の頭がやたらあり、鯖やカツオも転がっている。これが腐って異臭を放っている。段ボールや新聞がじとじとになったものや、野菜、ガラス、汚泥、薬、いろいろなものが散乱。畳が食器棚や倒れた流しの上に乗り上げ、床板もあちこちはがれてうっかりすると落ちるし、釘を踏み抜く。
住民のみなさんがこつこつ少しずつ片付け、市民ボランティアでどーんとバスで片付けに行ったりもしているが、ボランティアが入っていない場所で一人暮らしの方は、大事なものを探すくらいで、膨大なゴミは手付かずだったりする。といって、いきなり知らない人間が突然行って片付けまーすと言われても、遠慮したり困惑したりされる方が多いかもしれない。
今回は支援物資を渡しに行った時にMさんがコミュニケーションとっていた方のところに行きました。
# by akanezumi1984 | 2011-04-03 06:04 | ボランティア | Comments(1)

石巻にて

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しばらくアウトドア義援隊本部何々の仕分けと食事係でよいと思っていたが、ここ数日義援隊本部から直接自宅で不便な生活をしている方に支援をすることになり、現地に行く車、人員が増えたので、出動志願してみた。
連日精力的に支援の手からはずれているエリアを探索していたカメラマンMさんの声がけで、石巻で一人暮らしの女性の家の片付けのお手伝いに出動。
テレビや新聞でたくさん被災地の映像を見たが、やはり実際に見ると、息を飲む。市街地ではずいぶん片付けが進んでいたが、まだあちこちに放置された車がある。
湊町という海に近いエリアに入ると、道路だけ通れるようにはなったが、家にたどり着くのに瓦礫を踏み越え、倒れかけた小屋をかい潜り、車のボンネットを乗り越えてお手伝いする家にたどり着いた。この家に住む方は水や食料をいただきに行くにも、車や瓦礫を乗り越えなければいけない。
家は一階の天井付近まで津波が来て、家の中はとうてい一人でどうにかできる状態ではない。写真を撮る気持ちにもならない。
添付写真は少し離れた場所で、ちょっと待ち時間があった時に撮った。
流しや冷蔵庫があらぬところに転がり、魚がごろごろあって生臭い。全てじっとり海水を吸い、汚泥がついて重い。これでは住んでいる方は途方に暮れてしまう。
風が吹くとものすごい埃と異臭だ。なんとか使える2階で不便な暮らしをされている。
# by akanezumi1984 | 2011-04-02 15:46 | ボランティア | Comments(3)