長い散歩
2008年 08月 09日
朝日に染まる雲海に、鳥海山(左)、月山(右)が相似形に浮かびあがる。
これだけで、苦労して登ってくる甲斐があるというもの。
美しいね。
葉山の隣から太陽が顔を出し。
大朝日までの主稜線も見えてきた。
今日は、稜線日和になりそうだ。2つ先の小屋まで散歩に出るとしよう。
朝ごはんの後のお茶。山の上で、急須とお茶碗で飲む朝茶。贅沢なり。
(タカネマツムシソウ群落)
(イブキジャコウソウ、ヒナザクラ、ハクサンフウロ、タカネナデシコ、クルマユ
リ、タカネマツムシソウ)
(ハクサンイチゲ群落)
遠くまで山並みが見え、乾いた風にさやさやと花が揺れる。暑いけれど、空気
が乾いていて過ごしやすい。
銀の波。
荷物が軽いので、ひょいひょいと最初の小屋へ。小屋前の冷たい水の
うんまいこと。一時間のんびりしてから出発。次の小屋まで、いくつかピーク
を登って下って登って下って。
真ん中へんのピークで、おらいの山が真正面にどーんと見えているので、
10分ほど腰をおろして休憩していたら、月山にいる仏様から電話が入った。
二つ目の小屋までは、よし、もう少しだな、と思ってからが長く感じた。
雷雨の心配もなさそうなので、ここでもたっぷり一時間半近く管理人さんや
他の登山者の方とおしゃべり。先を急がなくていいって、いいなぁ。
さて、折り返し。イヌワシが低く飛んでくれ、珍しく写真が撮れました。
中間点の小屋に戻り、冷たい水で顔をざぶざぶ洗い、また一時間過ごし、
ここから登り主体の2時間コース。
ここまで来たら、あと一踏ん張り・・・と思うものの、さすがに足取りが重く
なってきたぞ。ふいー。荷物は軽いが、やはり暑さがこたえる。
少しよれよれになって、最後の登り。元の小屋まで戻ると、「ただいまー!」
という気持ちです。連泊すると愛着がわくなぁ。
日本海がオレンジに光ってきれい。粟島の隣には佐渡島も見えていて、
その大きさに驚く。でも、鳥海山は午後から霞んで見えなくなった。
また満点の星空だったが、流れ星見つけられず・・・辛抱が足りなかっただけ
ですが。