稜線も花シーズン突入(長いです)
2008年 06月 03日
の声の大きさで目が覚めた。すぐ近くで鳴いている。
双眼鏡持って声のする方を探したが、葉が茂っていて見つけられない。
こらちは丸見えであるから、すぐに逃げられ、声が遠ざかるが、飛んで行く
姿も見られなかった。
早朝の弓張は霧で真っ白。お湯を沸かし、紅茶とパンで朝食。
ポットにも紅茶を詰め、歯磨きして、とりあえず姥沢に向かってみる。
すると・・・山見えてるー!!雲が低い位置にあり、姥も朝日連峰も、雲の上に
くっきりと。雲海が美しい。早起きの甲斐ありです。うるるっ。
誰もいないスキー場沢コースを登って行く。んむ、これなら帰りは滑って
来れそうじゃ。ああ、もう姥沢ですでに息飲む美しさだったが、高度を上げ
るにつれ、ますますきれい。しかし、だんだん雲海が薄れていく・・・
雲海に別れを告げる、ちびうさです。美しかったよ、ありがとう。
存在感のある以東岳。鳥海山、蔵王、吾妻、飯豊、360度パノラマ絶景と
なっており、一人、声を出さずに心の中でひゃーひゃーお祭り騒ぎ(わかり
ます?)カヤクグリが、まだ縄張り確定しないのか、一度に6羽とか目に入り、
どうせ小さくしか撮れないのに、無駄に撮影してみたり。
殿から「花の状況を調べてまいれ」と指令を受けていたので、足元をじっくり
見ながら進む。
姥山頂はまだだが、金姥、柴灯森には懐かしい花たちが、ぽちぽちと。
一番手のミヤマキンバイは5/16に確認済みだが、ほかは今季初認
(月山の稜線)。
ショウジョウバカマ、ハクサンイチゲ、ヒメイチゲ、エゾイチゲ、コシジ
オウレンなど。
そして、殿が一番気にしているシラネアオイ。
つぼみは、しわしわの葉っぱがくるりとくるんで寒さから守っている。ミネザクラ
はまだである。毎年、6月は柴灯森がシラネアオイ街道になるが、さて桜とちょ
うどよく盛りが合うとよいが。
花たちに再会して、すっかりご機嫌であるが、いちいちしゃがみこんで撮影
しているので、なかなか進みません。
山形から見る月山はまだまだ真っ白なのに、姥から眺める月山はこんなに
雪がなくなっている。ばくばくの割れ目もできておりますが、牛首あたりは
まだまだ雪が白く、尻滑り天国のようです。んー、帰りは滑るぞー。
リフト下駅を5:45amに出発したが、あまりの眺めのよさと、花との再会に
心奪われ、けっこう時間がかかった。山頂行きは慌しすぎるから牛首までに
してまったり過ごすのもよいではないかとも思ったが、この2週間で山頂の雪
がどう変わったか見たくて、やっぱり山頂へ。午後から博物園のボがあるため、
姥沢に11時までに戻らなくてはならないのだが。間に合う自信はあるけど、ゆ
っくりはできない。
牛首から眺めていると、スキーヤーが数人トラバースでやってくるのが
見えた。月山ひとりじめ時間は終了。でも、このペースならば、山頂にいる
時間もきっと視界には誰の姿も入りません。
鍛冶小屋跡を過ぎ、山頂の平まであとわずかというところで、すぐ2m先の
岩の隙間に動くもの発見。丸い耳、丸い顔、くりくりの目。
お、お、お、オコジョー!!
あまりのかわいさにもだえ苦しんでいると、オコジョはおいらのすぐ隣を
ぴょこぴょこと駆け抜け、鍛冶小屋跡の石垣まで行ってしまい、隙間に
入ってしまった。今日は遊んでくれないのかぁー?昨年は一度も会えず、
ひさびさのオコジョだったのに、つれない。オコジョはめったに会えないが、
好奇心が強いので、たいてい向こうからも観察してきたり、少し遊んでくれ
たりすることが多いのだが。
とはいえ、一瞬でも至近距離でばっちり見られたから、十分嬉しい。
もう一度顔を出さないかなーとしばし待ってみたが、あまり時間もないので、
追いかけることはせず、そのまま山頂へ。
ずいぶん雪がなくなりました。でもね、
反対側は、これこのとおり。南西側は雪がないけれど、北西面はがっつりと
雪です。
鳥海山がぽっかりと雲海に浮かんでおります。うつくしー。
山頂の神社にお参りした後、ちびうさ奉納。
胎内岩方向には、もう島ができておりますが、山頂の北、東斜面は巨大な
BOWL!吸い込まれたらパラダイス間違いなしですが、登り返しを考えると
時間がない。だからもっと早く来ればいいのにーと、毎回悔やむ。
さ、時間、時間と帰り始めると、ハギマシコ発見。一羽だけ。仲間はみな
北に帰ったのに、どうしたんだ君は?
と、かまっている暇はないのだった。さて、9時半過ぎたから帰らなくちゃ。
(いつもならこの時間に家を出たりするが)
牛首から姥の下まで尻滑りしたら、見た目よりでこぼこがあって、ちょっと
脳に悪い感じであったが、新雪でもたもたして途中で止まってしまった前回
と違い、一気にノンストップで行けました。痛快・速い!
姥を登り返し、今度はスキー場の沢コースを一気に滑る。んー、さすがに
スキー場、滑らかで脳にも優しい(笑)。下駅のちょっと手前くらいまでノン
ストップで行けました。爽快。
予定の時間にかなり余裕で戻れました。でも、沢コースのノンストップ尻滑
りは最後になるかもなぁ。スキーと違って一番低いところに吸い込まれる
から、藪が底に出たら終了です。
さて、時間前に博物園に行き、打ち合わせをして午後から小6のこどもたちと
森へ。天気もよく、子供たちも楽しむ気まんまんでよかった。
湧き水の冷たさ、おいしさに大喜びの子供たち。「持ってきた水捨てて、ここ
の水入れていいですか?」って。普通の水なら捨ててもいいけど、と返事して
汲んでいるのを見ていたら、みんな「月山自然水」のペットボトル・・・
あのー、同じ水なんですけど。捨てる前に気づくんだった。
詰め替えても、ぬるくなれば同じこと。今、ここで飲むから一番おいしいんだよ。
そりゃー、ぬるくなっても水道の水よりはおいしいけども。
羽黒山の同じ辺りで初めて見つけ図鑑で名前を知って、
「水面に移る自分の姿に・・・・」の表記が妙に頭の片隅に残ってました。 ピグちゃんがこの世に誕生する前の事ですが。