6/1の写真
2008年 06月 02日
松ヶ岡開墾場史跡に初めて行ったが、古い建物群と、桜の古木がなかなか
よい感じであった。
山形や寒河江から見る月山は杯を伏せたような形で、まだまだ真っ白だ
が、庄内から見る月山は牛が寝そべったよう。こちら側は雪が少ない。
ひさしぶりに羽黒山に向かった。ここの杉並木やブナの森も好きなのだ。
3時半過ぎから登り始め、人がほとんどいなくなった古の道を楽しむ。
遅いスタートで時間がどうかとは思ったが、行ったことのなかった南谷へ。
ふいに開けた空間は、なんだか違う世界にひきこまれそうな雰囲気。
でも、おいらがひきよせられたのは、アカショウビンの声。緑の中に鮮烈な
真紅の印象を残していった。
夕方知らない道を突き進むのは、賢いやり方ではないが、来た道を戻らず
に踏み分け道へ。方角はあってるからね、と思いつつ、なかなか石段に
つながらず、やや焦った。結局、その道は石段には戻らず、山頂駐車場
付近の道路に出たのが5時頃。6時前に下の駐車場に戻れるなと一安心。
誰もいなくなった石段を下っていくと、光がいい感じでふりそそいでおりま
した。
ずんずん下り、もうすぐ五重塔というあたりで、上がってくる人たちが。
しかも、おばあちゃん、お母さん、5歳くらいの男の子、3歳くらいの女の子。
もう5:45pm。まさかね、と思いつつ「どこまで行くんですか」と聞いてみた。
すると「上まで行って、帰りは道路行きたいんですけど」と・・・入り口の看板
に登り1時間と書いてあったでしょうに。しかも小さい子を連れているから、
時間は余分にかかるというか、3歳の女の子は1時間かかる急な石段を
登れないのでは?ライトも持たず、暗くなってしまったら一歩も歩けなく
ということがわかっていないのだろうな。
羽黒に泊まって、早朝アカショウビンとの出会いに期待プランを立てていた
が、もうアカショウビンに会えたので、寝場所は月山近くにすることに。
移動の途中、夕日が水田に反射してきれいだったので、車を止めた。
麓にある手向(とうげ)の若者や地元のボランティアが、数年前から南谷やここから旧登拝道につながる大渡道(おおわたりみち)の整備を始め、かつての姿を取り戻しつつあります。
それにしても、夕方近くになってからあの大渡道を行くとは…さすがです。
有難や雪をかほらす南谷(芭蕉)
時を超え風吹き渡る南谷(青茄)
大渡道というのですね。いい名前だなぁ。