10日ほど前にAさんに「一人だと敷居が高いんで、そのうち飯豊に一緒に行きませんか」と言ってはいたのだが、たいていどちらかに予定が入ってしまうもの。
それが、おいらが頼まれていた5日の予定がキャンセルにになったところにひょっこりと「飯豊に行かない?」とお誘いが。ちょうど知ってる小屋番さんが梅花皮小屋に入るということで、二つ返事で行くことになったのが数日前。
美しいブナ林の遊歩道を30分ほど歩き、堰堤を越えてから登山道が始まる。
今年は残雪多めですが、崩壊が始まっていました。
今からここを登るのだ。その前にちびうさ奉納で安全祈願。
大きなクレバスができてましたが、まだ越えられる程度のものでした。間もなく渡れなくなりそう。
同行のAさんが無線で雪渓のルート取りの確認をしている間、イヌワシが舞っておりました。
大きな方のクレバスが一か所だけつながってる場所があったので、ピッケルで足場確保して渡りました。
いやー、雪渓歩きは涼しくてよかったねー。しかし、この先はよっこらしょーと左岸を登っていかないと。
ガスっているのに風がなくて蒸し暑く、とたんにばてばてに。中の島からこんなに長かったっけ?さっぱり小屋が見えて来ないんだけど。
と、思ったらようやく小屋が見えて来た。
オーバーヒートの体に冷たい飲み物がしみわたります。おいらはビール飲めないから炭酸飲料で(笑)
さて、ちょっと休んだら、憧れのデリンちゃんに会いに散策。夕方と朝は花が閉じてしまうからね。
いつもは月山から遠くに眺めていた飯豊に、今いる不思議。
別ルートから登ってらした皆さんと一緒に夕食。この暑い中、きっつい登りなのに、それぞれからおいしいものが出て来る、出て来る。
どんだけ背負って来てるんだ!
食後、外に出ると小国と長井の花火が見えた。ひとしきり花火鑑賞で盛り上がったあと、小屋の中でまた楽しい宴会をしてから就寝。
朝、ブロッケン出そうなガスが時々かかっていたが、うっすら出かけただけで不発だった。
前夜の残りのおかずに、炊き立てご飯と、アザミと豆腐入りのお味噌汁。
自分ちの朝ごはんよりいいみたい(笑)
朝ごはんの後、管理人さんオススメの烏帽子岳の少し先まで散策に行くことに。
写真見ると涼し気ですが、朝からもう暑いんですけど・・・
今回、おいらたちはスパイク長靴とスパイク地下足袋で石転び登りました。(ヘルメットとピッケル携行)3年前と同じ。違うのは、前回は9月始めで初日は雨ガスだったため、涼しかった。
おらいの山が・・・
軽装備のトレランのグルーブと3グループすれ違いました。いやー、いくら荷が軽いとはいえ、一日で梶川尾根~本山まで往復してしまうとは、とんでもない人たち。暑いのにあの小さな小さなザックで水も足りるんだなぁ。短時間で次の水場に行けるからか。
この方たちのおかげで、とんでもなく楽しくておいしい二日間になりました。
さらば梅花皮小屋。
朝ごはんの後に反対方向に散策したので、下山開始は9時。もうすっかり暑くてしんどい。風くれーーーー!
ようやく分岐。すぐ近くに雪渓があったので、クーリングタイム。
Aさんのピッケルで氷を削りだしてもらって、かき氷に!コンデンスミルクだけでなく、小豆まで出て来たよ。
うーまかったー!
幸せかみしめる皆さん。
安全に下山できますように。
雪渓付近はまだチングルマが咲きたて。ハクサンコザクラも雪渓際にだけ見られる。
梶川尾根では以前、合同保全で登山道の補修がしてある箇所がある。土の流失を防ぎ、植物が定着するように敷いたネット部分にキンコウカが根付いていた。
洗掘が進まないように土砂ダムが作ってある。
暑い、暑いと言いながら、やっと三本カンバ。
あの雪渓を歩いたんだなぁ。小屋近くから見ると緩やかに見えるけれど、こっちから見ると急斜面に見える。
行きたいねと言ってはいたけれど、まさかこんなにすぐ行けるとは、実は思っていなかったのだが、いいタイミングだった。
ここ逃したら雪渓の崩壊が進んで、石転びは使えなかったんではないかと思う。
登りのかなりの部分を雪渓歩きしたのにあれだけ暑さでばてたのだから、梶川登っていたらどうなっていたのやら。
さて、花の写真さっぱり載せてませんが、この後に花編で別にアップします。