10/4の月山・初雪ちょしに
2011年 10月 05日
まだ風が強く、激しく変わる天気でやめたほうがよいと思い、八幡でまったりし、4日午後晴れ間
が出る予報に少し期待してゆっくりめに出発。
11時過ぎにリフト上駅スタート。姥ヶ岳に登るまでは、いくらか視界があったが、すぐにガスに
包まれ、紅葉がきれいなはずの金姥の裏を撮影できず。小雨なのでカメラを雨具の懐に入れて
雪の積もった木道を慎重に進む。
牛首の分岐近くのベンチで昼食。この天気でもけっこう登山者あり。関東・関西からのグループ
には足元がスニーカーの人も多く、靴下絞るくらいに濡れたはず。
牛首あたりは10cmくらい積もった雪がびしょびしょのシャーベット状で歩きにくかった。牛首から
上はもふもふの雪で快適。
視界不良のまま山頂へ。新雪を踏み、新雪で雪だるまを作るのが目的だからいいや、と、あまり
天気回復には期待せずに。
神社にお参りした後、門のところに大きめのうさだるまを作っていたら・・・
ん?ちょっと景色が見えてきた。
強風に雲が吹き飛ばされ、一瞬のうちに青空が広がり、まるで魔法のように世界が一変!
幸福感に包まれる瞬間だ。嬉しくてそこらを駆け回り写真を撮る。
誰も行っていない三角点にずぼずぼ目指す。
この景色に10月はじめに出会えるとは。毎年初雪目指して登るけれど、降った直後はほとんど
天気が悪く、積雪が少ないと晴れた日には山頂に着くまでにあらかたとけてしまうパターンだが、
今回はけっこうたっぷり積もってくれたので、午後山頂着でもしっかりの積雪で、エビの尻尾も
かりんかりんのままだった。(山頂のみ。牛首あたりはびしょびしょ)
山の高いところだけ真っ白で、下の方はまだ紅葉と緑が残っていて、なんとも美しい。
雪だけの世界と、まだ雪のない世界は普通に見られるが、紅葉と雪の景色を見られるタイ
ミングは貴重だ。
名残惜しいが、またいつ天気が急変するかわからないので2時過ぎに下山開始。
振り返り、振り返り、名残を惜しみながら下っていると、山の神様がすうっと飛んできて岩に
止まった。(かなりトリミングしてます)
今日来てよかったなぁ・・・としみじみ。今週天気のいい日を選んで仕事をしなければいけな
かったのだが、友人に頼んで変わってもらった。二万円棒に降ったが、それでもよかったと
思う素晴らしい一日だった。
小さな羽虫が雪の上で案外元気なのに、このふかふかのマルハナバチの仲間は、こんなに
あったかそうなのに元気がなく、手に乗せても飛ばない。このあと葉っぱに乗せようとしても
手袋に戻ろうとするので、「こっちじゃなくて、その葉っぱに行きなさい」と、しばらく蜂と会話す
る怪しい奴に(笑)
駐車場に戻ると、Sさんがキノコ採れたからあげるよーと。初物のブナカノカをいただきました。
帰りに、割引になっていた牛肉と里芋見つけてカノカ入りの芋煮を作った。
去年はなかなか降らなくてやきもきしましたが、今年はいやに早かった。
何年か前にも9月末に積もったことはありましたけどね。
こんなふうに美しく見えたのも、日差しがあったから。たいてい雪がとけ
ないうちに急いでいくと天気悪くて灰色と白では写真もなんだかよくわか
らないものしか撮れないので、今回はラッキーでした。
夕日のイヌワシというのもいいですねぇ。その時間まで粘れるということは、車で近くまで行けるのかな?
別のお山では、車で行ける場所から撮影できるところがあるのですが、遠いのでなかなか行きません。片道150kmくらいで遠いって言ったら笑われますかね。
初雪にしては多いから、岩の隙間に少し残るかもしれませんが・・・
ほんの少しの高さの違いで、牛首はびしょびしょシャーベットで山頂はもちもちの白雪なのがおもしろかったです。