29日・心躍った一日(長いです)
2008年 12月 01日
朝、山形寒河江は濃霧。西川に近づいてから青空になったが、まだ月山は雲
の中。しかし、弓張に着いたら、どぴーかん!やたーっ!!
土曜で晴れの予報につき、駐車場には既に車がずらり。最後尾か。
志津10時スタート。博物園管理車道口の積雪チェック箇所を確認。前回130
だったのに、70センチに目減り。スキーヤーはみんな姥沢に向かっている。
一人だけ博物園の森に入ったスキートレースは山オヤジさまであろう。
おいらは、沢沿いに行けるところまで行くことに。
この時期、橋は難関。小沢の雪がつながっているところを慎重に渡って丸
森山の先の平へ。
天気いいし、足首くらいまでしか沈まないので、装束場まで行ってみようか
と、思った矢先・・・
クマの足跡発見。しかも新しい!指の形、爪の跡もくっきり。
左がおいらの手。右がクマの前足。帰宅して自分の手を同じくらいに
開いて測ってみたら12×17センチ。後でクマに詳しい清水屋のおじさん
に見てもらったら、「80kgくらいのメスではないか」とのこと。
紺碧の空にテンション高かったのに、さらにアドレナリンふつふつ(笑)
既にここで12時だが、パンを一口かじっただけで追跡開始。たのしー!
クマ、テン、ウサギの足跡が交錯。あ、この後おいらのMSRの跡もか。
途中少し薮が煩くなったあたりで、見通しが微妙かと思ったが、クマは
数時間先行していて、登るのも早いから、まぁ追いつかないだろう。でも
一応慎重に気配うかがってから、さらに追跡。結局、姥沢に寄らないで姥
に直接とりつくときのコースに出た。
リフトより西側の尾根の広いところ。高さはリフト下駅と上駅の間。
ぐんぐんとリフト方向に向かっていたが、ここで急に立ち止まり、方向転換。
たぶん、四谷沢に行くつもりが、リフト下にいるスキーヤーの気配に気づい
たのだろう。急に北西に走って逃げている。
足跡沿いに、点々と赤い染みが・・・まさか、血?
じゃなくてヤマブドウだった。ほっ・・・
しかし、なぜ?
10m以上にわたって、6,7箇所もだ。まだ胃にいっぱい詰まっているとき
に、びっくりして走ったら、げぷっと逆流してしまったのだろうか?
足跡はまだ西にまきながら登っているが、ここで時間切れ。遠くからでよい
から、クマの姿が見たかったが、どうやら尾根を越えたようで双眼鏡でも見
つからない。残念だが日暮れが早いから、二時に下山開始しないと。
しかし、仕事はするのである。
あまりに美しい湯殿山をバックに・・・と、なんてこった、イヌワシのペアが
飛んできて、しかも止まったよ。遠すぎるけど一応撮りました。
ここにいます。
もう下山しないと、と思いながら、あまりに贅沢な光景に双眼鏡が離せませ
ん。しばらくしてイヌワシ飛び去りましたが、稜線にまた黒い点が動いてるの
に気づいた。
カモシカだよぉぉぉ。なんて今日はついているのでしょう。とことこ歩いて
稜線の裏に消えたので、ようやく下山開始。
暖か過ぎて雪が腐り、ちょっと急ぐとずぶりとつま先が刺さり、登りより
消耗。しかし、キツネが一瞬見られたり、ウサギを二回見られたりと
獣運つきまくりで、体はくたくただが気分は最高。
疲れたので丸森山はまいて大門海から周海沼へと思ったのに、途中少し
行き過ぎたかなと不安になり、結局は丸森山に登って、尾根から急斜面
無理やり下って周海沼。時間がないので原生林には寄らずに博物園へ。
湯殿山がピンクに染まっていたけれど、そのときは木立が邪魔で撮れず。
ほんのりピンクがかった山頂。
朝日連峰もほんわーり。
4時には志津に着くつもりが、30分オーバーで最後の一人かと思いきや、
まだ車がほかに2台。ちょうど相棒が一足先に別の場所から戻って装備
といているところでした。
くまさんには一度しか出会ったことがないで、ぜひまた会いたいです。
今度月山に行く時には武器を持っていくことにします。(^^
冗談です・・・
で、冗談ぬきで、くまさんは12月いっぱいくらいは、普通に活動しているそうです。博物園周辺でも12月半ばくらいは、けっこう新鮮な足跡を見ていますよ。昨年などは、1月後半に熊が出ています。これはちょっと異常と思いますが。穴なしなのか、なにかで起きてしまったのかわかりませんが、知り合いが目撃。おいらも足跡は見ました。
看板には、工期が12月19日と書いてあったように思います。
工事の方に、工期通りに終わりそうですか?と聞いたら、終わらないかもしれないと・・・工期延長になるのかどうかは、お天気にかかっているかもしれませんね。
工期了解です。あかねずみさんにお会いしたい気持ちをグッと抑えて、
月山が静かになるのを待ちます。
それにしても、熊さんは雪が積もると冬眠するものと思っていましたが、
普通に活動しているとはかなり意外です。熊の世界も世知が無くなったのでしょうか。(^^;