炎の鳥
2008年 06月 01日
ぼーとしてしまい、なんだかんだで出かけるのが昼近くになってしまった。いつもの道を通り越し、まずは松が丘史跡へ。月山山頂小屋にある曼陀羅の作者の花びら染め展が今日までなのだ。古い木造の建物と桜の古木も見事で、観光客がけっこういますな。いつも山頂小屋にある曼陀羅と里で会うのは、なんだか不思議な感じ。
せっかく遠出したので羽黒山に足を延ばす。好天の日曜だが、既に3時半過ぎでそろそろ人がいなくなる。ここの杉並木と石段はなかなかよいのだ。そういえば南谷に入ったことがないなと思い、入ってみた。
何人か戻って来る人とすれ違ったが、夕方の森はやがて完全に人気がなくなり、鳥の声と風の音だけ。深い深い緑に吸い込まれそう。ほどなく広い場所に出た。昔はここに立派な建物があったのだろう。礎石だけが残っている。奥からアカショウビンの声。でも遠いかな…数歩足を進めたらすぐ近くの木で赤いものが動いた。どうやら複数いるようで、思いのほか近くに一羽いたのだ。遠くに行ったふうでないので、気配を探ると、大枝の股から顔だけ出してこちらを伺っているのが見えた。なんという真っ赤な嘴。深紅の巨大な嘴と、好奇の眼差し。しばし見つめあう。ふいに飛び立ち、行ってしまうかと思ったら近くの丸見えのところに止まってくれた。尾を何度か上下させてから、今度は飛び去った。
ふー…あんまりきれいだから、息するの忘れてました。久しぶりに出会えた炎の鳥。
こちらは、手足短いクマに。
イチゴ狙っていたのかな?