臨場感
2007年 10月 10日
地元山形市での催しなのに、以前は平日は仕事、休日は山優先で、
近くに住んでいるのにほとんど行ったことなしだったが、せっかく平日
時間があるので、今回は映画好きの友人とともに、終了間近になって、
せっせと鑑賞。そして授賞式。
イシさんお薦めの「ミスター・ピリペンコと潜水艦」を今日の午後見て、
市民賞の投票に「とてもよかった」で一票投じたら、見事市民賞に!
って、おいらの力でなったわけではありませんが、見た作品が少ない
ので、たまたま見ていた作品が選ばれたのは嬉しかった。
国際映画祭ですので、ステージ上のスピーチはすべて英語通訳つき。
座席のすぐ後ろからも英語の会話が聞こえてきて、インターナショナル
な臨場感。
閉幕して、どどーっと人の流れが会場の外へ、廊下へ、下のフロアへ
と流れて行く。あ、河瀬監督が目の前に。ピリペンコの監督が目の前に。
しかし、人が多すぎて写真撮れず・・・
出入り口付近のベンチに腰掛け、イシさんに第一報メール。おなか減っ
て、ついでにパンなど食べているうちに、人の波はほとんど消え去った。
が・・・外に出たら、目の前にまたピリペンコの監督さん一行が!
進行方向同じなので、しばらく監督一行のすぐ後ろを歩いておりました。
デジカメ持って行ってなくて、携帯のカメラじゃ失礼かなと思ったのと、
パン食べて手がべとついているかも、と気兼ねして写真や握手などお
願いするのはやめた。
でも、ただすぐ後ろを歩いているだけで、ちょっとうきうき。
映画の主人公のような、太ったロシア男性を想像していたら、監督は
スタローンをほっそりさせたようなハンサムさんなのだった。
自分が好きな作品が選ばれるのはうれしいですね。明日は映画祭のアフターイベントとして酒田で上映会を開催しますが、通訳をお願いした中国の女性監督がアジア部門の最高賞とコミュニティシネマ賞をダブル受賞。ほんとにうれしいです。
そして、コンペでは、2003年に9時間5分の大作『鉄西区』で大賞を受賞した王兵(ワン・ビン)監督が二度目の受賞。先日、目の前で話を聞く機会がありましたが、とにかく思想がしっかりしている作家だと感じました。おめでとう!
国際映画祭、なんとなく小さな映画祭と思っていましたが、授賞式は
なかなかに本格的な雰囲気でした。
ただ、時間の都合なのか、受賞した方のほとんどがコメントなし(大賞
と小川紳介賞だけコメントあり)で、賞状もらったらすぐにステージ降り
る・・・というのは残念でした。ほんの一言ずつでいいから、言葉がほし
かった。
客席も、喜びの言葉を出さずに降壇する監督も、なんとなく、あれ?
これで終わり?な感じが残りました。