クマ用登山道から無事帰還

クマに踏み込まれることなく、一夜明け、朝食後にテント撤収。シートは
ここに置いていくということで、おいらの荷物軽くなった。
例年は、もっとずっと先に野営するのだそうで、今回は雪解けが早かった
ため草の茂り方がひどく、作業に時間がかかるのだそうな。
確かに、草刈前はそこに道があると全くわからない状態のところ
が多い。道はどんどん険しくなり、まさかここですかい?な展開。
f0118332_14435437.jpg

猟師に同行したり、植生調査に同行したりで道なき道の経験豊富なクマの
あねごもさすがに「落ちたら死ぬ」と、躊躇の難所。Tさんは「だいじょぶだ。
右の足滑らねうぢに左の足出せ」と。だははは、そりゃそうですが(苦笑)
f0118332_14501475.jpg

いろいろ検討したけれど、ここしかルートがとれなかったそうな。ロープかけた
けれど、雪崩で落ちてしまったんだそうだ。ほかは根っこや草を手がかりに
なんとかなるが、ここだけはロープもう一度つけてほしいなぁ。下に草付きは
あるものの、数百メートルの断崖なのだ。
f0118332_14561431.jpg

のん気に写真撮ってる場合じゃない危険箇所続きですが、きれいです。
f0118332_14512515.jpg

さっきのはやばかったが、こんなのはへっちゃら。よじ登って尾根に出て一安心。
と思いきや、やせ尾根なので油断禁物。草で隠れてよくわからないからと、うかつ
に足を置くと地面じゃなくて落ちてしまいやす。
クマが蟻の巣でも食ったのか、一生懸命ほじくった痕。カモシカが尾根を横断
するカモシカ道もあちこちにあります。
f0118332_14535277.jpg

尾根から来た道を振り返るが、いったいどこが登山道よ??
f0118332_14572172.jpg

例年より作業進まず、一泊では全部終わらせるのは無理。せめて次回が日帰り
でできるように、なるべく進めておかなくては、と獅子奮迅のTさん。一心不乱に
作業。だんだん時間がなくなっていくが、下山大丈夫かな?疲れ果てたTさんが
休憩に入ったので駆け寄ると、どうやら時間を一時間勘違いしていたもよう。この
分だと途中で暗くなるらしい。今のうちにヘッドライト準備しとこ。
疲労困憊のTさんは、食べ物が喉を通らない。お気に入りのカルピスウォーター
もなくなり、昨日酌んだ沢水だけでは、エネルギーが持たないではないか!
で、甘いもの好きそうだからコンデンス・ミルク出してみたら「大好物」ということ
で、チューブに半分残っていたのを一気飲み!思わず拍手(笑)
区切りのよいところまで作業し、後は一気に下るだけ・・・といいつつ、急な道で
かつ足場が悪いところが多いので、慎重にくだらなければならない。
だんだん暗くなって足元が見えにくくなり、危険このうえない。おまけに、クマの
鮮明な足跡だの、齧り痕続出。そういうのじっくり見たいおいらたちですが、もう
時間が押せ押せなので、先を急がねばならず、残念。

急斜面をトラバースする、わずか20センチ幅あるかないかの崩れやすいへつ
り道など、あいかわらず気の抜けない道を暗い中下る。しかも生い茂った草で
足場がよく見えない。一度、クマのあねごが落ちた。幸い、股のところで木に
ひっかかった瞬間にはっしと道の端っこに両手でぶらさがったので、すかさず
片手を確保したが、足場がとれない様子。Tさんを呼んでひきずりあげてもら
った。さすがです。おいらの力では、落ちないように確保はできるけど、腕力だ
けで道までひきずりあげるのは無理でした。暗くて下がよく見えないが
「ここもがんけ(崖)だから落ちたらヘリコプターだぁ」とTさん。って、もう暗いか
ら明日まで帰れないじゃん。
「ほっほっほっ」(Tさん)「ほいほーい」(あねご)「ほっほー」(おいら)などと
クマ除けの声をかけ、いよいよ暗くなっておいらたちはライトをつけたが、
Tさんはライトなしで先頭をずんがずんが(ライト持ってるはずだが・・・)

斜度がほとんどなくなり、道幅も広くなって、どうやら林道に出たらしいが、
この林道がまた曲者で、林道として使われなくなって20年。荒れ放題!
路肩崩落、落石、倒木、やぶ茂り放題で、道とは言えないしろもの。しかし、
ここは刈り払いしないのだそうだ。これじゃ、こちら側から登山するには、
登山口に着くまでにほとんどの人がくじけてしまうんじゃないの?

車にたどりつく寸前に川の渡渉が最後の難関として控えている。既に手前の
水浸し道で借りた長靴は内部に水じゃぶじゃぶ状態(両足ともどこぞに穴が
あいている?)。雨で増水を心配していたが、膝くらいの水位なので渡れた。
水から上がると、長靴いっぱいに水が入っていて、重いーっ!
しかし、目の前にTさんが事前にデポしていた車が。
わーいっ、やっと着いたー!既に午後8時過ぎでやんす。
お疲れ様でしたぁっ!!
んがっ、まだここから町まで車で一時間かかるのだった。
ハードな一日でございました。でも、おもしろかった。クマの真新しい痕跡あり
ありの道だったけれど、3人いれば怖いものなし。

それにしても、Tさん担当箇所は、これから残りの部分も刈り払いして道らしく
なるものの、目印や標識がほとんどなきに等しい。足元悪く、落ちたら死ぬぜ
よ的箇所多数。元林道部分も、やぶで道がわかりにくいし、見通し悪くてクマと
ばったりの危険性高い。

このコース、知らずに踏み込むと恐ろしい目にあうぜよ。まぁほとんど人に知ら
れていないようですが・・・
こっちから登る人いるのかなぁ?クマとカモシカの天下?
秋田からこっちに縦走ってのも、帰りの足がないから考えにくいし。
やっぱりクマ用の登山道かい?

最近クマのあねごと思い出話していたら、あの細いトラバース道も林道だった
らしい。崩壊してほとんど道が残っていない箇所なのだと・・・

Commented by yamaneko299 at 2007-07-22 01:41
うわー、こわすぎる!荷物も持ってるから、バランスもとりにくいだろうに。無事でよかった。さすが。そして、コンデンスミルクがあってよかった!
「右の足滑らねうぢに左の足出せ」…名言ではある。
Commented by akanezumi1984 at 2007-07-22 08:57
自分のザックじゃないので、ヒップベルトもなく、フィットしないのが
ね・・・荷物最小限にせよ、雨具も持つな、寝るときの着替えだけ
と指示されたが、おいらは雨具があればあまり濡れないから、
着替えなくても大丈夫なので、量的には雨具の方がコンパクトと
判断し、ゴアの雨具持参。クマのあねごは指示通り着替えを持って
雨具なしだったので、ビニール袋をかぶせられた。
でも、とても似合っておった。
コンデンス・ミルクは、試しに言ってみたものの、まさかほんとに
「一気飲み」するとは(笑)
今回、スパイク長靴を借りて大正解。登山靴では何度も転んだり、
ずり落ちたりしただろう。長靴は靴の中で足が動いて歩きにくい
から自分の登山靴でと思っていたけど、足場が悪いから絶対に
スパイク付き長靴にしたほうがよいと言われ、貸していただいた。
すごい威力!節約生活中だが、あれは買いだな。
by akanezumi1984 | 2007-07-21 14:49 | ほかの山 | Comments(2)

気がつくといつもここにいる・月山依存症末期患者の日記


by akanezumi1984
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31