アラスカ日記・6/17後編
2007年 07月 06日
キャビンを目指す。Dianneだけザックではなく、手提げのでかいバッグ
に大荷物(寝袋等の個人装備の他に薪が何本か入ってる)なので、歩き
にくそう。浜を歩く間は手伝ってあげられたけれど、トレイルは細くて並んで
歩けない。でも、キャビンまではそう遠くなかった。
森の中に高床式のキャビンが見えてきた。うおー、なんかいいぞぉ。
その30mくらい手前にアウト・バス(外トイレ)。
アラスカの外トイレは妙に馬鹿でかいのが多い。車椅子対応?でも、ここ
まで車椅子では来れないでしょ、というところにもよく、この広すぎるトイレ
がある。クマが親子で入れてしまう広さである。
キャビンのすぐ手前に沢があり、通常はここの水をろ過して使うのだろう。
State Cabinは、たいてい二段ベッド(木の台だけなのでマットと寝袋必要)
と、テーブルと椅子、そして薪ストーブが標準仕様。
窓辺には、誰かがこんなしゃれたことを・・・
荷物を置いて、行動食と水だけ持って散歩へ。Alpine trail以外の全ての
道を歩いたら5時間くらい歩いていた。
Fort McGilverlyという第二次世界大戦の要塞跡も見た。終戦直前に作ら
れた要塞は、いつ攻めてくるかわからない日本軍を警戒し、見張るために
作られたそうな。地下構造になっていて、入り口だけ見ると小さな小屋にしか
見えなかったが、中に入ったら驚くべき広さで、小部屋がたくさんあった。
大きな本部建物みたいなのと、監視所みたいのもあり、海には木製のドック
が70年を経て残っている。
この近くでTownsend's Warbler(鳥です)発見。Dianneが好きな鳥で、
すごく喜んでくれて、おいらも嬉しい。
これは砲台の跡。わんこ落ちるなよ!
トレイルにはベルーベリーもたくさん。まだ熟していないが、これが熟して
いたら楽しいけど、クマが危なそう。
いっぱいあるぅー!今は人間3人(2人はベア・スプレー持参)に犬二匹だから
安心して歩けるが、三つも続けて落ちてると、1人だったら躊躇するね。
アラスカのミズバショウはSkank Cavage。名前の通り、臭いので、
近くに行くと存在がわかる。花の色も黄色っぽい。
ここらはRain Forestで、こんな苔苔の木もたくさんある。
妙にかわいい消火栓。これも70年前のアンティーク。
キャビンに戻り、カップヌードルの夕食。天気が悪いのでかなり暗くなり、
寒いので、Dianneが薪ストーブ焚いてくれた。
Carolinは、ヨガの先生もしているというので、ちょっと聞いてみたら、いき
なりヨガ教室に。簡単なストレッチを教えてもらった。彼女は普段から
菜食。スリムなわけだ。
Anchorageよりいくらか南なので、日暮れが少し早く、雨なので暗い。
夜中にトイレに行きたくなったら、外トイレは離れているので、行っちゃ
だめと言われる。バケツにしろって・・・まじですか?
でも、深夜、行ってしまいました。一人で外トイレまで。
キャビンのバルコニーでしばし、周囲の気配をうかがい、クマはいないと
確信してトイレへ。でも、ちょっと緊張したなぁ。
かなり暗いが、なんとかライトなしで歩ける程度。夜の森の、ひりひりする
ような緊張感。自然の中にいる自分のちっぽけさ。怖いけれど、この感覚
は嫌いじゃない。