ほれぼれー
2007年 01月 15日
オジョーが鷹匠さんちにウコッケイ配達の御用があるというので、同行。
夏場は二階の鷹小屋にいる鷹が、冬は訓練のため、お茶の間にいるのじゃ。
んー。いつ見てもほれぼれする。この冬は、このクマタカとイヌワシの崑崙
を訓練して狩りをするそうな。
このクマタカはまだ初めて訓練をして一ヶ月ちょっと。まだ外では据えまわし
といって、腕に据えて歩き回る段階で、飛ばせていないとか。
でも、屋内ではとまり木から餌を持った鷹匠さんの腕に客の頭越しに飛ばす
ことはできる。おらだの頭をかすめるように飛ぶクマタカ。ひゅっと風を感じた。
鶏ももをばりばりと骨まで食らい、大腿骨丸呑み。でも脛の骨は長すぎて
つかえるといけないからと没収された。鷹よりもっと丸呑み派のフクロウは
骨を吐き出すが、鷹が吐き出すのは羽とか毛だけ。骨は消化する模様。
鋭い目。たくましい足。がっちりした爪。
オスでこの大きさ。メスはもっと大きくなる。
関東では、殿様の大掛かりな鷹狩とか、武家のたしなみ的な鷹狩の伝統が
あり、使うのはオオタカだったが、山形県の最上郡には、農閑期に食べるた
めに農民がクマタカを使う実猟としての鷹狩があった。
オオタカの鷹狩はだいたい、平野部とか水辺でカモとかキジなど狙うが、
クマタカで狩るのはウサギなので、鷹匠さんは雪山に入るのじゃ。
家の中での飛行は、全開ではないんでしょう?
くらいですかね。
鷹やフクロウは、オスよりメスの方が大きいです。
クマタカよりずっと大きいイヌワシ(翼開長約2m)も、このお茶の間で
飛んでますよ。
飛ぶっていうか、数メートル飛び移るという感じですが。
イヌワシのコンロンは物怖じしない性格なので、おいらの腕に飛んで
来て止まるというのをやってもらったことがあります。
くわんどぉっ!嬉しくてしばらくそのまま腕に止めてにやついてました。
昔と違い、今はうさぎたくさん取れないし、毛皮も二束三文ですからね。
でも、ここの鷹匠さんの雪山に分け入る鷹狩スタイルは珍しいので、
けっこう取材依頼や講演の依頼が来るのですよ。
環境調査もやりますし。なにしろ、鷹の専門家ですから、猛禽調査は
ばっちりです。
国も鷹狩の後継者育成に力を入れるべきでしょう。