とても素敵な方と大好きな月山を、大好きな頂上小屋に一泊で歩く機会に恵まれました。
泊まりだから時間はたっぷり。俳句をされる方ということで、じっくりとお好きなだけ自然に浸っていただこうと楽しみにしていたのだが、予想外の事実発覚で、想像を超えた楽しい二日間に・・・
いつもと違って、八合目からの往復でした。
駐車場では鳥海山が見えていましたが、弥陀ヶ原は最初ガスがかかり、幻想的に。
ハクサンシャクナゲ・・・と、小さな甲虫。スタート間もなくからゲストのTさんの生き物に対しての食いつきがよいことに気づく。
湿原はキンコウカが盛り。コバギボウシが咲き始め、ワタスゲも少し。
トキソウは盛りでした。
朝8時スタートで山頂泊まりの予定のため、時間がたっぷりとあるので、弥陀ヶ原をぐるりと散策してから参篭所着。
もう10時を過ぎました。ここでトイレに寄ろうとして、衝撃の事実が発覚(笑)
トイレ入り口の引き戸を開けようとしたら、ガが数匹貼り付いていて、これが初めて見る、小枝にそっくりなものや、頭がモヒカンみたいになっているのや美しいのやで、思わず喜んでいたが、普通の女性だったら「やだ、気持ち悪い」と言われるところです。
ところが隣でTさんがおいら以上に喜んでいる???まさかの虫愛ずる姫ですか!!
なんということでしょう。生き物なんでも好きという同士がひょっこり巡り合ってしまいましたよ。しかも時間制限ないも同然の日程ですから、この先は道草し放題。景色と花だけでなく、いろいろな生き物にひっかかって楽しんで行くという、登山に来たのか、生き物観察会に来たのかわからない二人組となりました(笑)
一般の方たちは、目立つ大き目の花にしか気づかない方が多いですね。小さくて可憐な花もたくさんあるのですが。
夏山のおやつは、果物が一番。他にもミニトマトやスモモを持って来たので、お菓子がさっぱり減りませんでした。
初めての雪渓歩きも楽しんでいただきました。
トウゲブキ
ゴゼンタチバナは、緑みがかったのも時々ありますね。
ひっかかるものが多過ぎて、九合目で既にお昼です。
今年は女性用Tシャツは新しいデザインになりました。かわいい生き物たちの絵柄で、もちろん速乾素材なので山で着られます。
かわいいメモ帖も!Tシャツもメモ帖も、価格のうちの100円は環境協力金に寄贈されるそうです。このメモ帖は、中もこの柄でした(白い部分が表紙より広めです)
行者返しを越えて
ミヤマリンドウ
大峰まで来れば、山頂は近い。
トウヤクリンドウが咲き始めました。
チシマギキョウがまだがんばってました。
山頂付近の雪渓でちびうさ奉納。
たっぷりいろいろなものを味わいながら、ゆっくりのんびり来たので、小屋に着いたらもう4時でした(笑)
時間があるのだから、急ぐ理由なし。時間を気にしないで歩けるのは贅沢なことですね。
ごめんなさい。お腹すいて早く食べたかったせいか、せっかくのおいしいご飯の写真がこんなぶれぶれに・・・
夕方ちょっとガスったけれど、ご飯を食べ終わるころにはまた晴れてくれて・・・
雲海に沈みゆく太陽と、刻々と変わる色合いを楽しむことができました。
頂上の日没タイムにしては暖かい・・・と思っていたけれど、きれいでしたねーと振り向くと誰もいなくなっていて、おいらと芳賀さんだけになっていた。
その後、おいらは朝まで寝てしまいましたが、Tさんは夜中に目が覚めて満点の星空と流れ星を堪能されたとのことで、よかったです。
翌朝も晴れて、ご来光を見るため早起き。
日が上がってくると、西側に影月山が写ります。
刻々と変わる眺めを楽しんだら、小屋に戻っておいしい朝ごはん。
この時のお浸しはカラマツソウだったかな?赤コゴミの煮物も最高においしい。
下山ものんびりと参ります。
昨日は半分雲に埋もれていた鳥海山が、全部見えています。
雪渓見ながら、おやつにスモモ。
この日もいろいろな虫にひっかかり、佛生池のクロサンショウウオの幼生のかわいらしさに足を止め、カルガモの雛たちや池塘のイモリのかわいさにくぎ付けになり・・・
前日見そびれたオゼコウホネの池にも寄りました。ちょうど見頃です。
姥沢口からだとわずかしか見られない、モウセンゴケが弥陀ヶ原ではびっしりと生えている。
小さな小さな花が咲き始めた。
なにか捕まえた??
どこにでもあるから脚光を浴びないミツガシワも、オゼコウホネと同じ年代からの氷河期の生き残り。
実は、八合目のレストハウスに入るのは初めてだった! 月山カレーをお昼ご飯にして、ちょうどTさんの帰りのバスの時間に。
直前まで天気が悪くて行けるか心配していましたが、スタート時には幻想的なガスのかかった景色も見られ、その後は青空になり、夕日、星、ご来光も見られて本当によかったです。
この後、生き物編をアップしますので、お楽しみに(笑)