石巻と東松島での週末ボラ
2012年 11月 12日
仲間内でお約束の橋を久しぶりに渡った。
この日の作業は、二階の天井まで津波の被害を受けながら営業再開するまでがんばってきたM旅館が隣で営業していた飲食店の片付け。破壊され汚れた建物にとりあえず置いてあった物を一度全て運び出し、選別し、屋内をきれいにしてから中に戻す作業。
平行して別の小さな建物のペンキ塗り。
みなを出迎え、遊んでほしくてずっと近くにいるシェパードの菊千代は、震災で迷子になってこの旅館にひきとられた。
どんどん運び出す。
壊れたキッチンとカウンターの撤去。力と技が必要です。
休憩時はみんな遊んでくれるのに、作業が始まると誰もかまってくれなくなる。菊千代はボールくわえてじーっとかまってくれるのを待つ。火花散ってるのに間近でじーっと待つ。
休憩になって、みんなで菊千代と遊んであげる・・・と、大事なボールが小屋の下に入ってしまったよ。
菊千代の大事なボールが屋根に上がってしまったよ。
ギエンタイはよく働くけれど、遊ぶのも一生懸命。笑が絶えないし、遊ぶにも体力を惜しみません(笑)
されるがまま、ボールを見つめ、それ以外は気にならない菊千代。
ボールしか見てません。かっこいいシェパードなのに、こんなんでいいのか菊千代!
引越しの手伝いで別動していたメンバーが南三陸で鮭を四尾もいただいてきた。
ちょっと迷惑顔のつなよし。菊千代は大勢で囲まれても喜んでるばっかりだが、にゃんこは知らない人にわっと囲まれていじりたおされるのは嫌だよね。ごめんなー、つなよし。
たぶんだいぶ年をとっているのに、一日ボール投げをねだって遊びすぎた菊千代。さすがに疲れたようで、翌日はずっとぐったりしていたらしい。
震災の前と後の航空写真を見比べて、そのあまりの違いに愕然とする。
少しずつ復興してきてはいるが、失われたものはあまりにも大きすぎて・・・
それでも、あきらめずにこつこつと自分たちの力で生活を取り戻そうとがんばっている人たちがいる。
そんな人たちの力に少しでもなりたくて、仲間たちが全国から集まってくれる。
日曜はいつもの東松島(奥松島)に移動。
新たに日曜だけ参戦の仲間も来てくれて、人海戦術で整地して土入れ、砂利入れ、枯れた庭木の撤去など。
片隅で最近北海道に一時帰宅して戻ってきた釧路出身の棟梁が、炭火起こしてチカを焼いてくれている。
休憩時に焼きたてをいただいた。
ブロック塀際にためてあった草を片付けたら、ダンゴムシが住みかを失い、ブロック塀に一時避難。
すまんねー。
おいらは諸事情あって、昼で早退したが、久しぶりに砂利をスコップですくったりしたら背中が筋肉痛じゃ。
東松島市での災害従事派遣車両の申請受付は終了したが、石巻市では可能なため、今回は仲間が以前から大量の布団を援助物資として搬入していた石巻の旅館のおとーさんから「うちで作業したら、石巻市で高速無料の申請ができるようにするよ」と言ってくださり、土曜に石巻で作業、日曜に東松島での作業となった。
おいらは山形からだから下道だけでも行けるが、関西、関東から駆けつけてくれる仲間にとって、高速無料かどうかは大きな問題で、大変助かった。
それにしても、まだまだ、まだまだ、まだまーだ、なんですよ。
生活を取り戻すためには、まだまだ支援の手が必要なんですよ。