直接知ってる人の話しか信じない

未だに週末のボランティアが続いている。正直、そろそろ普通の生活に戻るだろうと仲間たち
も思っていたのだが、この調子では現在お願いされている仕事をこなすのに来月初めまでは
かかりそうだし、もしかするとそれでも終わらないかもしれない。

震災直後も、GWの時も、まことしやかに「今行っても邪魔になる、迷惑になるだけだ」などと
したり顔で言う識者がいて、それに踊らされ現地に行くのを躊躇した人がたくさんいて、現場
は常に人手不足だった。
そんなことを言う本人が実際現地に行っているかというと、単に推測で物を言ってるだけなのに。

人が来て困るのは、対応できないお役所の人だけで、被災した方たちはもっともっとたくさんの
手を必要としていたのに。

だからアウトドア義援隊では役所を通さずに自分だちだけで行動してきた。
GW期間中は最大一日に100人近い人数が全国から集まり、しかも予約なしの当日朝受付
可としたから、とりまとめをする人は本当に大変だったと思う。
GW後は山形のメンバー中心に10人前後で続けている。連休だったり、重点入れたい週末には
関東や関西からも仲間が集まり、20人以上集まることもある。

ボランティアやる人なんて、余裕ある人だけだ、などとうそぶく人もいるけれど、そんなのも
知らないくせに勝手に言ってるだけでしょう。
おいらは正直毎週のガソリン代だけでもちょっとつらい。でも、山形からなら高速使わなくても
行けるし、キャンプだから宿代ゼロだし、温泉は300円で入れるし、ご飯も外食しないからな
んとかなっている。
関東、関西から来る人も、車に乗り合いしてきたり、しんどいのに夜行バス、しかも3列シートの
バスではなく、きついけと安い4列シートのバスに耐えて来ている。
夜行バスで来て、そのまま一日作業してテントに泊まって、また夜行バスで帰るのである。
まったく頭が下がる。
お金に余裕あったらこんなきついことやってられますか?
少しでも実際に作業できる日を増やすために、なるべく安い交通手段を使っているのだ。

ボランティアが大工さんや、被災者の仕事を奪っているのではないか?と言う人もいるが、そ
れも結局は推論。我々だって、お金がまわって仕事できる環境になっていれば自分たちの生活
に戻りたいのだ。でも実態は、大工さんが足りなくて、なかなか手をつけてもらえない。やっと
きてくれた大工さんも、本来はチームを組んでやる仕事を一人でやらねばならず、時間がかかる。
だから大工さんが少しでも楽になるように、大工さんが入る前に素人ができるぎりぎりのところま
でを作業しているのだ。
被災者の方に有料でそういう仕事をしてもらえたら。そんなことはずっとずっと前から思っている
けれど、その予算を出してくれるところがないのが問題なのだ。被災者の方に直接、家を修理す
るためのお金がしっかり入り、そして、それが作業する方に賃金としてまわればよいのだが、現実
には全部修理するに必要な額にはほど遠い限られた金額しかもらえないから、できるかぎり無料
で片付けてもらえないとやっていけない。大工さんには報酬払わないわけにはいかないし。

仲間うちの共通した見解は、「必要とされているならば、やるしかないだろう」とシンプルだ。
毎週行って、直接話をして依頼を受け、作業中や作業後に「おかげで生きる力がわいてきた」
とか「なんとかまた住める気になれた」と笑顔を見せてくれたり、涙ぐまれる方を見ていたら、やは
り手を貸すのが人情だ。

でも、これは自分が実際に現地に行っているから突き動かされる感情であって、普段完全に震災
前と同じ生活をしている人にはなかなかわからないかもしれない。

ただひとつ、現地を直接知らないのに、憶測だけで否定的な意見を言うのだけはやめてほしい
と思う。それを言う根拠はなんなのか?

おいらは自分が経験したことと、実際に現地に行っている人の話しか信じないよ。
Commented at 2011-10-07 23:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 前回、非公開で御礼した者 at 2011-10-08 00:52 x
前回、非公開で皆様の活動に対し御礼のコメントさせて頂きました、多賀城で3.5mの津波にのまれ、自室は1ヶ月間、水・電気・ガスの無い中、現地に踏み止まり復旧に努めた某人間です。
『実際に現地に行っている人の話しか信じないよ』その通りです。
『人が来て困るのは、対応できないお役所の人だけ』その通りです。
塩釜多賀城地区にも阪神大震災の教訓を元にボランティアセンターが設置されました。全国から多数皆様にボランティア活動を頂きました。しかし、未だ瓦礫の中にご遺体ですら埋もれているような状況下に、指定された活動地域は『平和で安全な場所』だけでした。決死の覚悟で来て頂いた多くの皆様が拍子抜けされて帰られた事は紛れもない事実です。
Commented by 前回、非公開で御礼した者② at 2011-10-08 00:53 x
『ボランティアが大工さんや、被災者の仕事を奪っているのではないか?』ありえない『推論』です。
瓦礫の撤去は重機を駆使した『土建関係者』の仕事にシフトしていますが全く数が足りません。大工さんや職人さんの奪い合いで、知人は六ヶ月経っても家の修復をしてもらえない状況です。因みに周辺の住宅の多くが手の施しようの無い状況です。我が周辺は高層住宅以外の住人で戻り住んでいるのは1割程度です。周辺は廃墟とかし、町一番の飲食街は9割が廃業です。
『現地を直接知らないのに、憶測だけで否定的な意見を言う』そのような人は自分が「行かない・行けない」事の自己弁護(擁護)だと思います。
在所の多賀城地域はまだ「平穏」な地域です。三陸沿岸の各港町~気仙沼~石巻~矢本~鳴瀬~東松島~蒲生~閖上~荒浜~福島沿岸は未だ地獄絵図です。
もともと虚弱体質(ご本人の弁)ですから、ご自愛の上、ご活躍をお祈り致します。
Commented by 小学生の母 at 2011-10-08 21:11 x
天童の倉庫で数回お目にかかった、清野です。
長きにわたる活動、本当にご苦労様です。
ブログの内容、いちいち納得です。
実は9月に石巻の惨状を見に行きました。(お役に立てず見るだけですみません。)小2と小4の子どもに見せるためです。時を同じくして友人家族港の方を見に行ったそうです。わが子達も友人の子どもたちも、実際の現場を見て多くのことを感じ、考えたようです。
あれから半年以上がたち、山形では以前と同じような生活を送れるようになりましたが、現地はまだまだそんな状況ではないということを改めて認識できました。 
何も出来ないながらも、子どもたちと共に、現実を見つめ直し、考えていきたいと思います。
(ブログもたまに子どもたちに見せています。)
あかねずみさんもお身体に気をつけて・・・・・。
Commented by akanezumi1984 at 2011-10-08 22:47
前回、非公開で御礼した者さん、その後生活は落ち着かれましたか?
実際に被災された方にそういっていただけると、自分や仲間が感じていることは間違っていないのだなと自信が持てます。ありがとうございます。
今回、他の方にも非公開でコメントいただいていますが、このつぶやきを書いたのは、現地に行ってない方を非難するためではありません。
ただ、推測での否定的な意見のために、今からでも行ってみようと考えている人の気持ちがそがれたりしてほしくないからという思いからでした。それと、やはり実情を正しく理解してほしいという思いからです。
誰でも被災地に行けるわけではありません。
行けない人が申し訳なく思う必要はありません。
ボランティアに行っている人が偉いわけでもありません。
行きたい気持ちがあって、行ける条件をひねりだせたから行っているだけです。みんな現地の方との交流を楽しみながら、汗して働くことを楽しみながらだから続いています。
被災地の方にも「申し訳ないなんて思わないでください。わたしたちは来たくて来てるのだから」と言っています。
やりたいことをやっているのだから、疲れもなんのその!です。
Commented by akanezumi1984 at 2011-10-08 23:02
小学生の母さん、こんばんは。
その節は何度も支援物資の提供いただき、ありがとうございました。
お子さんたちを被災地にお連れしたとのこと、きっといい経験になるでしょうね。半年以上がたち、瓦礫などはすごく片付きましたが、全壊、半壊の家々はそのままに無残な姿のまま。
でも、それはテレビや新聞で見る、なんとなく違う世界のことのようなものではなく、まぎれもない現実なのだと実感できたことでしょう。
お母さんが一生懸命物資の準備をし、忙しい中何度も届けに行った意味が理解できたでしょう。
by akanezumi1984 | 2011-10-07 15:03 | つぶやき | Comments(6)

気がつくといつもここにいる・月山依存症末期患者の日記


by akanezumi1984
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