ウズムシ観察会
2011年 08月 31日
ウズムシとはプラナリアのことです。切っても死なない。バラバラになったそれぞれから再生
して同じものができてしまうという不死身の生き物。生物の授業で習いましたね。
トカゲの尻尾やイモリの指の再生なんかはまだ理解できますが、プラナリアはかなり細分し
ても、縦に切っても横に切っても、それぞれの細切れが一匹ずつになってしまうというのが
不思議。
レクチャーホールで山大の先生から少しウズムシ講義を受けてから、小さなペットボトルと筆
を各自持って水路へ。
ちなみに筆は「ウマとイタチの毛の混合」が一番使いやすいのだとか。
最初は水路でウズムシ探し。
水路にしゃがみこんで石をひっくり返しては、じーーーーーーっと見つめるを繰り返す。最初の
一匹はおいらが発見。たまたまそれが一番大きかったので見つけやすかったが、その後はか
なり小さいのばかり。はじめの一匹でイメージがつかめたのでぞくぞく発見できた。
思っていたよりずっと小さな生き物でめだたないので、これまでは石をひっくり返しても見つけ
られなかっただけで、けっこう身近にいるのだった。
水生昆虫のように色が濃くないし、すぐに動かないので、じっと目をこらして見つめていないと
見つけられない。
小さな水路から石跳本流に移動してさらに探したが、こちらはなかなか見つけられず、おいらと
M氏が一匹ずつ見つけただけ。流れが速過ぎるからか・・・
ある程度採集できたので、レクチャーホールに戻り、顕微鏡で観察することに。
コンデジで案外撮影できた。さすがに細かいところまではわからないが・・・
黒いのがミヤマウズムシ。色の薄いのがカズメウズムシ。顕微鏡やルーペで見ると、ミヤマウズ
ムシには眼点が二つあり、かわいい顔に見える。カズメウズムシの目は小さな黒い点がたくさん
並んでいる。
真ん中白っぽく見えるところが咽頭。ここから食べて、排せつもここから。脳と目は頭にあるけれ
ど、腸管は全身に広がっていて、餌を食べると全身餌の色になるそうだ。
今回採集できたのは、水温が低いせいかミヤマウズムシとカズメウズムシだけだった。山形県では
ほかにナミウズムシ(山形市内ならこれだろう)、イズミオオウズムシも確認されている。ナミウズムシ
が一番眼点が大きくくっきりしていて漫画みたいな顔なので、今度ぜひこいつを生で見てみたい。