以東小屋日記(8/5~10)

8/5(金) 晴れ→ガス。夜中晴れ。
山形4:45発→朝日村ファミマ6:20~6:25→泡滝P7:10~7:25→大鳥小屋9:45
いつも儀式的に枕カバーを渡されるが、毎度未使用で返していたため、今回は渡されず。
大鳥小屋10:50→以東小屋13:40着(直登コース)
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小屋から15分のところにクマの落し物がどでーっと。かまわず進みますけど(笑)
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直登コースは花がほとんどないが、ツルアリドウシはよく見る。真っ白なはずがピンクがかった
のがあるなぁと注視したら、三弁の株があった。
大汗かいて、よれよれになってようやく山頂近くの開けた草原に出るとほっとするけれど、まだ
すぐには着かない。でも小屋が見えると元気が出る。
小屋に着くと「ただいま!」という感じだ。今回は引継ぎがなく無人の小屋への到着なので、まず
ドアを開放し、管理人室の鍵を開けていろいろ整理。落ち着いたら水場へGo!
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大汗かいて登ってきたので、碧玉水の冷たい水をごくごく飲み、ひしゃくで頭にかけてうひゃーっ。
ビール冷やし用に雪を取って戻る。
早くもお客様が到着し始め、さっそくビールの注文が・・・まだあまり冷えてません(汗)
午後は案の定ガスで真っ白けですが、風がなくて暖かいので、外のベンチで炊事と食事の方たちも。
夕日は濃霧でだめだったが、夜中は晴れて星がきれいだった。
宿泊18人

8/6(土)ガス時々晴れ
日の出の時間帯はガスっていたが、8時前頃からガスが切れて大朝日が見えた。鳥海、月山は雲
の中。昼にコッヘルでご飯を炊いたが、ちょっと芯が残る感じ。
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I社長を真似てお抹茶を。しかしお茶屋さんに行く暇がなく、茶せんは百均(315円)。伊藤園の手軽
にお抹茶というのがスーパーで買えたが、ちょっとだまになる。
午後はガスっていたが、夕方晴れて素晴らしい夕日が見られた。
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影以東
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またガスに包まれたが、夜トイレに行ったら満天の星空に。
宿泊11人

8/7(日)高曇り→一時雨→ガス時々晴れ
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快晴ではないが高曇りで山がよく見え、暖かいので掃除、水汲みの後に布団干しと洗髪。
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以東ピークにザックを置いて水汲みに降りてくる登山者。年配の方二人と縦走のため、この方
が共同装備を一手に引き受けているそうな。水も三人分となると大変。狐穴まで足りないかも
と碧玉水に水汲みに。
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昼過ぎから空が暗くなり、14時頃10分ほど雨に。その後はまたガス。16時の交信時には海が
光って見えたが、日没時にはまた雲とガス。
夜中トイレに起きたら星空で、流れ星一つ見られた。
宿泊2人。

8/8(月)ガス→午前中は晴れ→午後土砂降り→夕方から夜晴れ
日の出は見られなかったが、7時頃がスが切れ、山々はよく見えた。
前日、早朝に狐穴に泊まった登山者がサブザックで以東ピークに散歩に現れ、狐穴小屋管理人
さんが以東に遊びに来てくれると伝言があったので、いつもより早めに雪取りに行き、ちびうさ作っ
て待っていると・・・
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8時過ぎに、長靴とサブザックで軽快に以東ピークから降りてくる人が。キツネさんだっ!お土産
にネクタリンとお菓子をいただきました。
最初は外のベンチで話していたけれど、日差しがじりじりしてきて小屋に避難。以前、以東から竜門
に散歩に行ったとき、行き帰りに歓待していただいたし、先月もジュースをご馳走になったので、冷た
いビールで歓迎。話し込んでいるうちに昼近くになったので、いっしょにソーメンで昼食。いつも一人で
食べているので、楽しい昼ごはんになりました。
キツネさんが帰るとまたガスに。大鳥にテン泊したのんびり派の登山者がもう小屋入り。ついで女性
二人が狐穴まで行きたいけどどうしようかと小屋前で思案。しかし雨が降り出した。すぐに止むかも
しれないからとりあえず中で休んでと招きいれると、土砂降りに。一人は雨具がザックの一番底にあ
り、荷物を全部出してやっと雨具が出る始末で、小屋に招いて正解でした。
さらに二人お客様が入り、雨だと小屋がありがたいねの話になる。
すぐ外のトイレに行くのもためらう土砂降りだったが、夕方にはうそのように晴れ、見事な夕日が
見られた。
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プロパンガスが切れてボンベ交換。
明るいうちの夕食時に食べたりなかったのか、女性二人組がとっぷり暮れてから外でラーメンを
食べると出て行った。「花火かなー」の声に見に行くと、雲がときどきぱぁっと光るのが見えた。それ
もあちこちで。ピークの向こうでも光るので、始めて夜に以東ピークに登ってみた。飯豊連峰の奥、
磐梯山あたりの奥、大朝日の奥、月山の奥と四箇所も光る。そんなにあちこちで花火大会がある
のだろうか?(帰宅して検索してみたがよくわからず)
宿泊5人

8/9(火)ガス→午前中晴れ時々ガス→午後ガス→夕方晴れ
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9時過ぎ、直登コースから仙台のOさんご夫妻登場。大鳥小屋に泊まって身軽に以東周回の
プランです。いっしょに碧玉水に水飲みに行き、ついでに雪渓でちびうさと記念撮影してもらい
ました。久しぶりに会えて嬉しかったです。
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マルタイラーメンに山用の新商品が出たということで、差し入れにいただきました。
夕方ぎりぎりまでガスっていたが、日没間近になってガスが切れてきたので、慌ててピークへ。
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粟島はよく見えているけれど、この日は珍しく佐渡まで見えた。
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宿泊1人。以東最後の夜で少しばかりセンチに。

8/10(水)朝一晴れ→ガスと強風
珍しく4時に晴れていたが、すぐにガスと強風に。日の出はガスの切れ間に見られた。
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竜門と狐穴の小屋が見えたが、この後すぐガスに覆われ、縦走のお客さんは濃霧と強風の中
の出発になった。
朝食にマルタイ山の棒ラーメン。小屋、トイレを掃除し、布団を干したり、ビール箱をしまったり、
台帳を整理したりして下山の準備。お客さんが一人で早立ちしたので、早めに準備が終わった
けれど、水場に行ったり、お茶を飲んだりしてゆっくり過ごして9時過ぎに下山。
帰りはオツボコースで花を楽しみながら行くので、まずは以東ピークに・・・と、賑やかに降りて
くる5人組が。「以東周回ですか?」と聞くと縦走だという答えが。思わずさらに「もう縦走終えて
下山ですか?」と聞く。答えは「これから竜門まで行くねん」て。あー、また標識見てない・・・
よその山行きでは派手に目立つ道標がばしばし立っているところもありますが、朝日は地味な
一本杭(矢印タイプはすぐに壊れてしまうため)しかなく、おまけに文字が風化して薄れてる。
でも、必要なところには立っているんです。なんか立ってたら注目してくだされ。
よく、大鳥池からオツボまわりで縦走の登山者が、大朝日方向への分岐に気づかず以東小屋
に降りてきてしまう。5人組さんにちょっと戻って右折するよう説明。せっかくだから一緒に写真
をなどとやっているうちに9時20分。
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登山道に力なくコエゾゼミが。もう君の夏は終わったのだね。
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ちょっと下の方が茶色になっているのはブナ枯れだろうか?この夏も恐ろしい数のウエツキブ
ナハムシが飛散していた。
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ギボウシはほとんど終わってしまったが、タカネマツムシソウが最盛期で、見事な群落に何度
となく足を止め、見とれた。強風に激しく揺れるマツムシソウの紫の波に見送られるようだ。
足を止めるたび、小屋が見えぬかと振り返るが、ガスに隠されている。以東の小屋は天空の
白ラピュタなのだから、それでよいのだ。
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大鳥小屋着くと、番頭さんがいつものおいしいごまだれ準備していてくれました。
ここでゆっくり休んで、泡滝までは一気に。

5泊6日はあっという間に終了。今回は早朝と夕方が晴れるパターンで、一日のうちの一番美しい
時間に山の景色を眺めることができ、至福の時だった。こんなひとときが過ごせるのだから、会社
辞めて貧乏になったのも悪くないと思える。
来年もできるといいなぁ。今年できなかった相棒と交代で、ヤマネ引き継いでできたらいいなぁ。
Commented by きく at 2011-08-12 00:09 x
大朝日までつづく稜線いいですなあ。
うねうねたおやかにうねってて。

マツムシソウはちょうど見頃ですね。

はあ。
Commented by akanezumi1984 at 2011-08-12 07:43
きくさん、目だけでも楽しんでいただけたでしょうか?
北アルプスに慣れた方たちには、この緑に包まれたたおやかな姿が
とても新鮮でいいようです。
マツムシソウ、今年は当たり年なのか、すごい群生でした。
Commented by 笹だんご at 2011-08-12 14:25 x
日の出、夕日・・山でまだ見たことはない。
でも写真を見ただけでも綺麗で目を奪われる。
「一日のうちの一番美しい時間に山の景色を眺めるかとができ至福の時だった。こんなひと時が過ごせるのだから、会社を辞めて貧乏になっても悪くないと思える。」
この言葉が私の胸に沁みます。
介護生活が始まって2年目の私にも、たまに行く月山で至福の時を感じます。
うまく自分の気持ちを言い表せないのですが・・「そうだね!」って気持ちがストンって感じです。
今日から実家で2代目うさこちゃん、ちょし放題!?
足元グルグルうさこちゃんは更なる進化をしているでしょうか?
Commented by akanezumi1984 at 2011-08-12 20:09
笹だんごさんにとっても、月山は特別な場所のようですね。なかなか泊まりで家を空けるのは難しいと思いますが、きっといろいろな瞬間に「感じる」ことができる力があるから、至福の時を楽しみ、またがんばろうと思えるのだと思います。
以前、友人と素晴らしい眺めに感動しまくっていると、三人組が自分たちの姿中心の写真だけ撮って「ここ、なんにもないね」と言って去って行き、唖然としました。
山で心地好い風に吹かれたり、足元に花が咲いていたり、遥かに景色が眺められたり、ただそれだけのことでも、そこに行くことができることがありがたいことだって気づいてるからこそ、しみじみ幸せに感じられるのかも知れませんね。
Commented by きく at 2011-08-13 18:28 x
中部ですと森林限界まで上がらないと
高山植物はないし涼しくありませんから。
いや、森の匂いがしない中部山岳はあんまし行ったことないんですけど。

朝日のマツムシソウの当たり年は
花の精が現れるので会いに行かないと。笑。
Commented by akanezumi1984 at 2011-08-13 22:46
東北の山ってブナ帯から針葉樹林帯すっ飛ばして森林限界な山多くて、森から稜線までなんとなく花が連続してますね。
けっこう低いところにも遅くまで雪があるおかげで種類によっては長い期間咲いているし。イチゲは6月初めから10月雪降るまで見られますからね。
にしても花の精?マツムシソウすごかったけど会えませんでした。残念。
Commented by みいら at 2011-08-17 11:28 x
いやあ、綺麗だなあ~。
以東から大朝日の主稜線、新鮮な風景だと思ったらいつもガスってて一回しかちゃんと見たことないことに気が付きました。(^^;;;
今度、膝治ったら行こうかな。
Commented by akanezumi1984 at 2011-08-17 16:35
立派なお山はガスに守られておりますからね。
みいらさん、三面も行かないとね!あの登りは果てしない感じがしたから、日暮沢から入って狐一泊して三面に下山の一泊作戦にするとか。
by akanezumi1984 | 2011-08-11 21:01 | ほかの山 | Comments(8)

気がつくといつもここにいる・月山依存症末期患者の日記


by akanezumi1984