舞茸採りで久々の野宿
2010年 10月 08日
車の終点まで行く前に、栗拾いでひっかかる。
おおっ、栗がいっぱい落ちてるーっ!と、車を停め、わらわらと降りたものの、ことごとく中身が
食われて皮だけだ。クマか?とも思ったが、クマのフンが見当たらず、すぐ近くでサルを見た
のでサルの仕業であろう。見事なまでに全て食われている。
が、サルが去った後に落ちたイガには中身が入っているので、割れていない青々したイガを捜し
て少しだけクリ収穫。
月山あたりはとても天気がよかったのに、現場は雨。予報はいいから朝だけかな?と思ったが、
結局夕方遅くまで雨。そんなせいか、やけにカエルが多かった。ちびのヤマアカだらけ。
ときどき大きなヒキガエル。
しかし、ちょっと藪なだけですいすい歩けたのは最初だけで。こんなすばらしい渓谷なだけに、
野営地までの3時間くらいの道のりの4分の1くらいが「落ちたら死ぬ」な崖のへつり道。ほかも
まぁ落ちないけれど、ところどころ滑りやすい岩のところとか、木の根っこまたぎで怖いところが
あった。沢屋の二人はこんなの慣れているようだが、普段登山道ばかり歩いているおいらは
しょっちゅうへっぴり腰であった。
スタートしてまもなく、マイタケの小さな株が二つ見つかってテンションあがったが、はじめから
探しながら行くと野営地に着けないからと、とりあえずどんどん進むことに。
沢のほとりの平坦地は、釣り師や山菜取りの人のよい野営地になっているようで、焚き火の跡
がある。雨なのでタープを張り、薪を集めてからマイタケ探し開始。
二人はさらに先に進み、沢を渡渉して競争率の率い地点へ。
おいらはその渡渉点がけっこう深いと聞いたので、野営地付近で探すことに。
寝袋や食器など余計な荷物を置いて、空ザックで出かける二人に「行ってらっしゃーい」と叫ん
で、手近な尾根によじ登り、最初の立派なミズナラをチェックすると
いきなり発見!まだ二人が近くにいたので叫んで知らせると、そんなにすぐ見つかるなら奥に
はもっとあるだろうと、全員テンションがアーップ。
しかし、おいらのつきはそこだけだった。その一本のミズナラにいくつもの株があり、けっこうな
量がとれたのだが、その後さらに尾根をよじ登ってミズナラをチェックしまくるも、全く見つからず。
午後には雨が止んで服が乾くだろうという期待は裏切られ、どんどんぬれねずみになっていく。
近くの木をチェックし終わり、遠くまで行くと道がわからなくなりそうで不安なので、早々に3時で
切り上げ、ずぶぬれのズボンを脱いでカッパズボンに着替え、上もしけった服を脱いでコンパク
トダウンを着て暖かい紅茶を飲み、読書しながら二人の帰りを待った。
二人いっしょに帰ってくると思ったら、薄暗くなってからMだけ帰還。ここがはじめての店長は?
もう薄暗くなっていて、急に心配になる二人・・・とりあえずホイッスルを鳴らしてみる。
Mは焚き火の着火をしながらちょっと待ち、やっぱり探しに行こうかと言ってるところに店長が
戻ってきて、ほーーーーーっと安心。
Mはばっちり。初心者の店長とおいらもそこそこ収穫があって、みな満足。さっそく焚き火で
天然マイタケを食べまくる贅沢な宴開始。
マイタケのバター炒めがめちゃくちゃおいしくて、作ってはすぐに食べつくし、作ってはすぐに食べ
尽くし・・・を三回やってやっと落ち着き、四回目のバター炒めを投入してマイタケご飯に。
ご飯が炊けるのを待つ間、マシュマロを焼いて食べて、焚き火を満喫。
マイタケご飯も最高においしかった・・・写真撮るの忘れて食べつくしました。
いつの間にか雨も止み、いい感じにゆっくりと時が流れる。
ときどき煙が流れてきて、くぅぅぅぅーと目が痛くなるのもご愛嬌。お腹はマイタケでいっぱい(笑)
なのに、またマシュマロ焼いてぱくつきながら、夜がふける。このマシュマロがかなり発火性が
あり、気をつけないとしゅぼっと燃え上がるので火に近づけすぎ注意。
翌朝もまたマイタケ。棒ラーメンが二食分だけなので、餅を入れ、マイタケもどさっと入れて
朝食に。パンの切り落としも串に刺して焼いて食べた。
ここまでぬくぬくの幸せ状態が続いていたが、着替えて出発しなければならない。
弟分Mは、昨日濡らしてしまった服に着替えるのが、沢屋の朝の儀式だ!と言う。確かに濡れた
ズボンを荷物にすると重いのはわかるが、冷たいじくじくの濡れズボン履くのは嫌じゃ。おいらは
沢屋じゃないし。ズボンはかずにカッパズボンだけのままにする。靴下はどうせ靴が濡れている
ので乾いたのを脱いで、濡れ靴下に履き替え。
あれ?沢屋だった店長も濡れズボンは履かないのか?先輩の言うこと聞かなくてよいのな?(笑)
今日は晴れて気分のよい一日となった。濡れズボン我慢して履けば乾いていたかぁー。
また恐ろし地点でプチ・スリップして「やばーい!」とか騒ぎながら通過。
帰り道もキノコチェックしながら・・・昨日採らずにおいたブナカノカを少し採ったが、ナメコが全く
ない。ナラタケも群生してないなぁ。
でも、今回の目的はマイタケ。各自食べきれないくらいマイタケ採れたから大満足。
今回の成果。マイタケおいらとしてはたっぷり、ブナカノカ少々、マスタケ少々。
さっそく市内の親戚に少しおすそ分け。東京の知人にも明日少し送りましょう。
おいらは根っこにはばまれてばらばらになってしまった小さい房とか、かけらで十分なので、塊の
ところはプレゼント用だな。
部屋の中にマイタケのかぐわしい香りが漂っている。ずっといると感じなくなるが、一度部屋を出て
戻るたびにほわんといい香り。
一泊のお山入り楽しいけど大変だった事でしょうね。
目的の木は見えるのに、沢を登ったり下ったり疲れますよね!
登山慣れのあかねずみさんでも
骨痛みしませんでしたか?
こちらでは、先月20日からマイタケ採りに入った70代の男性が
未だに発見されておりません。
特に香りが高く美味しい本物
なんぼ、旨がったことでしょう^•^
でも、気をつけてね!
こちらではサモダシ採れ始めました♪
いつもの年より出るのが遅いようですね。カノカやヒラタケはあるのです
が、ナメコやモダシ(山形ではナラタケをサワモダシと言います)がまだ
まだ少ないみたい。今からかな?
急斜面の上り下りは潅木につかまるからいいのですが、崖へつり道は
たまにつかまる枝がないところがあって恐ろしかったです。
普段ほとんど足だけで歩いているのに、ここは手を使うところが多く、
腕の付け根が痛くなりました。
迷子になるのが嫌で、野営地をあまり離れませんでしたが、運よくすぐ
近くの木でたくさん採れたので、早々に切り上げました。
夢中になって奥に奥に行くと方向がわからなくなるのでしょうね。
先月20日からだとずいぶん日にちがたっていますね。ご家族の方は
どんなに心配されているか・・・
夏に登山の女性が16日ぶりくらいで救助されていましたが、万が一の
ために多めの行動食、ライト、ホイッスル、レスキューシートなど持って
いるとよいですね。