12日の月山生き物編
2009年 06月 13日
(そのため今日はひきこもってますが)
カヤクグリ。この名前の付け方にはセンスを感じませんか?
二羽、仲むつまじかったのですが、いっしょに撮ったカットはピント合って
なかった。がくっ。
地味ですが、日本特産種なのですよ。月山の山頂付近で目に付く小鳥は
たいていカヤクグリとビンズイです。
写真は撮れませんでしたが、三角点近くの大岩ごろごろのところで昼ごはん
食べていたら、おいらが座る低い岩の隣の隣の一番大きな岩に、ふわりっ。
気配を感じて横を見たら、チゴハヤブサがちょうど舞い降りるところでした。
大きな大きな目。目の下にくっきりとした黒いライン。白い胸に縦斑。
赤いお腹。距離はわずかに5m!
まるで液晶大画面で見ているBBCか!というくらいにはっきりくっきりと
細部まで見えて、その美しさに見とれた。
チゴハヤブサは優雅に舞い降り、おいらの視線に気づいても、慌てた
素振りは見せずに、優雅に舞い上がり、すかさずそのへんを飛んでいた
イワツバメに猛然と突っ込み、さきほどの優雅さから戦闘機のようなシャー
プな動きに転じて、崖の下に消えて行った。
時々、こういう信じられない瞬間というものがあるのです。
月山でチゴハヤブサを見たのは初めて。遅い渡りなのだろうか??
山でよく見かける、きれいな色のゾウムシ。コフキゾウムシ?
装束場への分岐で、下り始める前にチャイなど飲んでまったりしていたら、
イヌワシが現れ、しかも二羽だよ!と一人ひそひそ声で大興奮(笑)
先週に続き、二回続けて見られるとは、ついています。
装束場の小さな池では、クロサンショウウオが産卵末期。既に大量の卵塊。
もういないかなぁと思ったら、まだまだいました。ただし水面ごしなので写真
が厳しい。
ぼやけてますが、何匹かいるのがわかりますか?
お腹の大きなメス。クロサンショウウオといいつつ、淡色で模様がきれい。
この時期のメスがこういう色なのか、個体差によるものかはわかりません
が、この子のかわいらしさにやられました。
ときどき呼吸に水面にあがってくる大きなオスたちの、ちょっとまぬけな顔も
かわいいのですが、なにしろメスのかわいいこと!んにゃぁ~と腑抜けた
声を出し、ひざまずいてしばらく眺めておりました。
ずっと見ていたいけど、既に4時。下山しなくちゃね。
その後しばらく順調に下っていましたが、クックッとくぐもった声にまた足が
止まる。え、ちょっと早いんでは?
いたいた。登山道脇の小沢にかかる雪渓にタゴガエル発見。寒冷地仕様。
沢の岩の隙間にたぶん数十匹いるのだろう。例年、クロユリが咲く頃に
数百匹が集結し、登山道にもはみ出してすごいことになるのだが、やはり
まだ時期が早いのだろう。見えるところにいたのはこの二匹だけ。
たまたま同じような色ですが、たくさん集まっているときは、ベージュ、薄茶、
赤茶、こげ茶、黒に近い茶と、さまざな色のバリエーションが見られます。
さらに弓張の小さな池では、モリアオガエルの産卵も見ましたが、距離がある
のに暗いから、写真はぼけぼけで使い物にならず。
でも、双眼鏡でばっちり観察しました。
すご~い数の動物達に遭遇しているんですね。
あかねずみさんは引き寄せるんですよきっと。
マジで驚きです。これだから山はやめられねぇ?笑
1ヶ月程前沢へ通じる林道を歩いていたら、水溜りに蛙(なに蛙?)が群れをなして集まっていた。
おー!と覗き込むとメス一匹にオスが群がっていて何がなんだかってくらい。思わずシャッターを切りましたっけ(単なる野次馬 笑)
鯛金さんみたいに林道で蛙がわらわらいたら、思わず写真を撮ったり、へーと立ち止まる人もいれば、かまわず通り過ぎる人もいます。
おいらも野次馬。
コンバインで稲刈りをするとイナゴが目の前で見せつけることが
結構ありますが、
「お前ら真っ昼間からナンチューことしてんだ!」
と邪魔しちゃいます。(^^;
おいらはいたって善良なので、「邪魔してすまん」と思いますよ。
しかし、カエルというのはこの時期動くものには見境なく抱きつくので、産卵最盛期の時、たまたま通りかかったハコネサンショウウオがカエル団子の串になっているのを、二度見たことがあります。
そのときは邪魔しました。
が、一度はぎりぎり救出できましたが、一度はハコネ既に死んでました。いと哀れなり。